たっくんとりんちゃんへ

お母さんからの手紙~人を育てる、すべての人へ

歩くといいよ

 幼稚園の運動会で子供たちを見ていて、

ここの子供たち、すこしゆらゆらしてない?と不思議な感覚になりました。

 

いかにも、運動不足といった印象。

動きもぎこちない。

体操や踊りは、まあ、まあ。

走るのや、球技の場面で、なんだか動きが左右ちぐはぐだったり。

 

 

ここでふと思った。ここの幼稚園の、教育熱心さゆえの弊害がみえた。

送迎は自転車や車の子が大半で、普段の生活でそもそも歩くことが少ない。

それに、幼稚園降園後の園庭開放はないし、もしここの子供たちが体を動かして遊ぶとしたら、親が公園に連れていく必要がある。

だけど降園後、幼稚園の近くにある公園には、いつも決まった子が数人。

いつも何してるのかな~と思いたずねてみると、

降園後は、上の子のお稽古に付き合ったり、園児自身も習い事があったり、保護者がいろいろ忙しくて、公園で遊ぶ時間がなかなか作れないという。

確かに、遊び始めると帰りたがらなかったり、服を汚したり、すきま時間でちょっと公園に寄るというのもムズカシイ。

今や、公園で遊んだり、子供と歩いて移動するのも、思い切って生活を見直さないとならないみたいです。

 

でもみんなが大切にしている時間、その有効活用って何だろう?

真に大切な実りあることに時間を投入する事こそが、いい時間の使い方だと思います。

 

こうやってあれこれ思いめぐらしていて、やっぱり体作りは大切だと思いました。

なにもわざわざスイミングスクールや体操教室に行かなくても、普段なるべく歩く生活をしたり、屋外で遊んだりするのは、この未就学の時期ならではの、体をきたえる最高のチャンスだと、改めて思います。

 

子供ってただ歩いて目的地に向かうなんてこと、好きじゃないから大人は手こずりますけどね。時間のこと考えて動くのもまだ苦手だし。

公園でも、無邪気にただ遊ぶだけならまだいいけど、子供同士でけんかや取り合いとか始まった日には、親が社会の教えを実践の中でレクチャーしていく技量も気力も、いつもあるわけじゃないし。

どっちも考えるとため息出ちゃうからやめておこう!という選択をするというのも、うなずける話。

 

まあでもそこであきらめないで、

なんでも保護者が一手に引き受けることもないので、幼稚園や保育園や預かりサービスなどなどで、自分の子供がどれだけ体を動かしているのか、よおく把握して、足りていなければ何か対策を取ったり、取ってもらったりするほうが、のちのちの人生によい効果が出てくると思います。