たっくんとりんちゃんへ

お母さんからの手紙~人を育てる、すべての人へ

挑戦する勇気を持ちたい

今まで身についていないことに対して、これから挑戦するというときには、年齢を重ねるほど腰が重くなります。

これまでの経験が邪魔します。

またゼロから始めることへの躊躇があります。

 

なにしろ、物事はそんなにすんなりとは進めません。

進もうと思えば、転んだりもします。

 

立ち上がる力が自分に残っているか、がいつもつきまといます。

若いころは、経験もないので、えいっと飛び込めたことが、もう私くらいの年になると、またたいへんな思いをするんだなということが分かるので、手を出しにくくなります。

 

ただ、お母さんは、どうしても今一歩を踏み出したいと、もがいています。

転んだ時にもただでは起きない。そして、何かを掴んで立ち上がるの繰り返しになるかもしれません。今までそうやって生きてきたので、それはイメージできています。

 

頭では分かっているけれど、今は、転ぶのが怖い。

 

 

少し前にラジオで聞いた話ですが、

人前で話すのにあがらない方法は?と聞かれた小説家が、

—自分の今持っているものしか出せない。良く見せようとしてもだめ。もうこれが自分なんだとあきらめる。

というようなことを言っていました。

 

それを聞いて私は、自分はいい格好しいの部分で、損をしていると思いました。

人前で恥をかきたくないという意識が強すぎて、一歩が踏み出せないでいるからです。

 

最初からできることなんてたいしたことはない。少しづつ上達したり身につくことの方が、自分にとって財産になる。とたっくんによく言っていますが、実は自分に言い聞かせています。

恥をかきながら、そして、自分は何にも知らないところから始めるんだよね。

 

今一度、お母さんは勇気を持ちたいと思うよ。