たっくんとりんちゃんへ

お母さんからの手紙~人を育てる、すべての人へ

親を亡くした人が与えられるもの

親を亡くした人に、私ならどう声をかけるだろう?

私は親を亡くして今こう思う。

自分があるのは、確かにその人のおかげだったと改めて思い、今は自分の存在が半分透明になったような気すらする。
父の生前までの自分にはもう戻れない、戻る必要もないような気がしている。

親を亡くした人に、私なら・・・

大切な人が亡くなって、人が亡くなるということが急に身近なことに感じられて、この今生きている実感が薄れていくような気がする。
生きていることに、どんな意味があるのか?
亡くなった父と、生きている私には、何か違いはあるのか?

活力が湧かない。先を見通し、目標を持ち、今を最善に生きようという気持ちが、小さく感じられる。どうせ死んでしまうのだし、と思っているのかもしれない。

どうせ死んでしまうのに、私たちは生きている。
どうしてだろう?どうして生きているのか?どうして?

親を亡くした人には、そういうことを考える機会が与えられる。